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経済

電気自動車「後進国」日本の末路

トヨタが業界を滅ぼす元凶に

2020年12月号

 十一月、ショッキングな事実が明らかになった。米環境車情報サイト「EV Sales」がまとめた二〇二〇年第3四半期累計(一〜九月)の電気自動車(EV)とプラグインハイブリッド(PHV)の世界販売台数ランキングで、前年同期に七位だった日産自動車と十位だったトヨタ自動車がベスト10圏内から脱落。日本勢が姿を消したのだ。両社ともEVやPHVの新モデルの追加がなく「ベスト10落ちは時間の問題」(自動車業界に詳しい専門紙記者)とみられていた。が、日産は前年同期から七ランクダウンの十四位、トヨタは六ランクダウンの十六位と凋落が激しい。前年同期に十二位だった三菱自動車も六ランクダウンの十八位と大幅にランクを下げ、「日本車メーカー総崩れ」の様相を呈している。
 代わって存在感を示しているのが欧州車メーカーだ。前年同期との比較では独フォルクスワーゲン(VW)が六位から二位、独BMWが五位から四位、仏ルノーが十三位から五位、独メルセデス・ベンツが二十五位から六位、スウェーデンのボルボが十六位から七位、VW傘下の独アウディが二十一位から八位へと躍進した。欧州車メーカーがベスト10中六社を占めている・・・