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社会・文化

《日本のサンクチュアリ》コロナ感染「後遺症」

多発する「自己免疫異常」の怖さ

2020年12月号

 新型コロナウイルス感染の第三波が世界を襲う中、感染から回復した後にも様々な症状に悩まされるケースが目立っている。症状は微熱や倦怠感から味覚異常、聴覚異常、脱毛と幅広く、原因として指摘されるのが免疫異常だ。コロナウイルスをやっつけて免疫ができた後、その免疫が自らの身体を攻撃するおそれがあるというのだ。
 ある五十歳代の女性看護師は「せっかく職場復帰したのですが、微熱が続くようになり、胸痛と倦怠感も強く、休職せざるを得なくなりました」と語る。三月に職場でコロナに感染。微熱と咳が続いた後、症状が軽快するまで、一カ月以上を要した。五月に職場復帰するものの、六月に症状が現れ、再び休職するようになった。
 コロナからの回復後、後遺症に悩まされるケースが増えているのはデータも示している。国立国際医療研究センターが同センター病院に二~六月にコロナで入院した六十三人の患者を対象に、後遺症について聞き取り調査したところ、発症から六十日の時点で、十二人(一九%)が嗅覚障害、十一人(一八%)が呼吸苦、十人(一六%)が倦怠感、三人(五%)が味覚障害を訴えた。さらに、十四人(二二%)では脱毛・・・