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欧州王室「大衆化路線」の破綻

醜聞続発で「好感度下落」止まらず

2021年4月号

 英国のヘンリー(ハリー)王子とメーガン妃の騒動が、世界中の王室を不安に陥れている。欧州の王室は、一九九七年のダイアナ元妃の死亡を契機に、「みんなの王室」への脱皮を図ってきたが、英王室のドタバタ劇は、拙速な大衆化路線の破綻を示した。
 王室財政に緊縮が求められる中で、王族による不正蓄財や怪しげな王室ビジネスが横行し、王室から絶縁される例も増えている。

カネの亡者ぞろいのスペイン王室

 英王室以外で、メーガン妃騒動の影響を最も受けたのは、ノルウェーのハーラル国王の長女、マッタ=ルイーセ王女だろう。一昨年から、米カリフォルニア州生まれの黒人、デュレク・ベレット氏と交際しているからだ。四十六歳の同氏は、霊魂や死者と交流する「シャーマン(呪術師)」を自称し、「王女の病気を祈禱で治療した」(王女の言)ことで、交際が始まった。
 ノルウェー王室は一九九〇年まで男系長子相続で、欧州では保守的なほうだった。そこに破天荒な米国人が現れ、王室報道はこのカップルに集中した。
「シャーマン」ことベレット・・・