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経済

NTT澤田は「無罪続投」なのか

グループ「再統合」の野望の行方

2021年4月号

 提灯記事とはいえ、歯が浮くような追従である。
〈人間が真っすぐな方ですね。下手な駆け引きをするタイプではないし、未来に向けていろんなことを純粋に考えておられる〉
 主務大臣にこう奉られて、NTT社長の澤田純はどんな気分だっただろうか。『週刊文春』の一連の報道により、澤田がNTTグループの“迎賓館”「KNOX」(東京・麻布十番)で、総務省の次官級幹部や政務三役を相次ぎ接待していたことが明らかになったが、果たして現職の総務相・武田良太は例外なのか―。
 武田は、同じく文春が報じた昨年十一月十一日のパレスホテル東京における澤田らとの会食は認めた。が、「同席はしたが、会食の出席者は知らなかった」としている。しかし、“同席”から程なくして澤田へ讃辞を贈っているのだ。それが、冒頭のダイヤモンド社Webに掲載された同十二月二十三日付の提灯記事である。
 武田はインタビューに応え、NTTドコモの携帯料金値下げを歓迎、NTTによるドコモの完全子会社化を英断とし、澤田を「世界に向けて展開していく」経営者と手放しで称え・・・