Book Reviewing Globe 455
日本はインドとどう向き合うか
2022年4月号
ロシアのウクライナ侵略に対する国連総会の非難決議にインドは中国やイランなどとともに棄権した。一体、インドは価値観を共にする同志国なのか、との疑問を抱いた人もいたはずだ。やっぱりインドは難しい国だ、との印象を持った向きも多かっただろう。近年、日本は日米印サミットやQuadサミットをはじめインドとの戦略的関係を強めてきた。背景には、中国の国際秩序への挑戦と海洋安全保障における現状打破の攻勢に対して、ともに力を合わせて対抗し、競争する必要性がある。しかし、インドの「不安定な世界に向けての戦略」は日本のそれとベクトルを同じくするのか。インドのトップ外交官が書き下ろしたこの本は、インドの複雑な外交戦略上の計算を解き明かしてくれる。
インドは戦後、三回、大きな戦略的挫折を経験した。最初は、一九四七年のインドとパキスタンの分割(Partition)である。人口的かつ政治的に縮小させられただけでなく、それは日本の再軍備制約も合わせ、アジアにおける中国の戦略的スペースを与えることになった。次に、経済改革に踏み出すのが中国より十五年近く遅れたことである。最後が、もっと早く核保有国になれたのに・・・
インドは戦後、三回、大きな戦略的挫折を経験した。最初は、一九四七年のインドとパキスタンの分割(Partition)である。人口的かつ政治的に縮小させられただけでなく、それは日本の再軍備制約も合わせ、アジアにおける中国の戦略的スペースを与えることになった。次に、経済改革に踏み出すのが中国より十五年近く遅れたことである。最後が、もっと早く核保有国になれたのに・・・









