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政治

岸田の周到な「茂木潰し」

「長期政権」しか頭にない宰相

2022年5月号

 自民党幹事長室は「歩行者天国」と呼ばれた。多種多様な人たちが自由に出入りしたからだ。多くの人間が集まれば、その数だけ情報も集まるのが道理だ。茂木敏充が幹事長に就任してから約半年になるが、幹事長室への出入りはあまりに寂しい。安倍晋三と菅義偉の二政権で五年を務めた二階俊博と比べるのも酷かもしれないが、“閑古鳥”が鳴く。そのため、まことしやかな風評が流れる。
「幹事長と一緒に食事をした副幹事長にはポイントがつくらしい」
 そのポイントが貯まるとどうなるかは不明だが、そんな噂が出るだけでも政権与党の司令塔の名が泣く。茂木の評価を問うと同じ答えが返ってくる。
「あんなに仕事ができる政治家はいない」
 ただし、茂木の「できる」はあくまでも政策の理解力、説明力に限定される。だが、政治家の評価は政策的能力の高さだけでは判定できない。
 ましてや政権与党の幹事長としての能力、資質の優劣を決める尺度は全く質が異なる。

報じられない茂木の狼藉ぶり

 二階の・・・