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政治

自民党で強まる 「創価学会依存」

「脱統一教会」で変わる自公連立

2022年9月号

「社会的に問題が指摘されている団体との関係は一切持たない。これが党の基本方針であり、党の行動指針にも盛り込んでいきたい」
 番記者を東京から引き連れてやってきた自民党幹事長、茂木敏充は八月二十二日、仙台市内で開かれた講演で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を断つよう自民党議員に徹底する方針を明確にした。
 これまで「自民党の組織としては関係なかった」と言うだけで、議員個人と旧統一教会との関係は曖昧にしてきた茂木だったが、「絶縁」を宣言せざるを得ないまでに追い込まれたのである。
 前日明らかになった内閣支持率の急落が、決定打となった。特に毎日新聞の調査では、支持が三六%と先月よりも一六ポイントも下がり、不支持が過半数となったのだ。首相の岸田文雄も「未来に向けてこうした団体との関係は絶つように徹底していくことが重要だ」と足並みを揃えた。
 統一教会から選挙で濃淡はあれ支援を受けていたり、秘書を派遣されていたりした自民党議員は、少なく見積もっても百人を軽く超えている。
 ことに元首相、安倍晋三が率いていた安倍派は、ごく一握りの議員を・・・