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ミャンマー「反政府ゲリラ」最近事情

戦闘激化「カレン州」の攻防

2022年12月号

 少数民族武装組織カレン民族同盟(KNU)が支配するミャンマーのカレン州では、ロシア製の戦闘機による国軍の空爆が相次ぎ、罪のない住民が犠牲になっている。
 都市部での軍事政権の民主化デモ弾圧から逃れてきた若者たちが合流しゲリラは先鋭化。国軍の拠点を急襲するなど戦闘は熾烈を極めるばかりだ。
 雨季が明け、ミャンマーでは抜けるような青空が広がる日が増えてきた。だが、山間部で身を潜めて暮らす人々の顔は晴れない。乾季になると国軍と武装組織との戦闘が激しくなる歴史があるからだ。
 がれきにまみれ、白い煙を上げる黒焦げのピックアップトラック。一瞬のうちに家財を失った村人たちが険しい表情で立ち尽くしている。カレン州チャインセイジー郡区パヤトンズで十一月十六日、国軍の戦闘機による空爆があり、住民ら三人が命を落とした。本誌に送られてきた写真からは、住民たちの絶望が伝わってくる。
 この日は、ポーランドにロシア製のミサイルが着弾した翌日にあたる。G20首脳会議でインドネシア・バリ島に集まっていたバイデン米大統領ら西側の首脳たちは緊急会合を開き、対応を協議した。だが、・・・

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