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ウクライナ戦争の終わり方

必要条件は「プーチンの終焉」

2023年1月号

 ウクライナ侵攻の開始から間もなく一年を迎える中で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が苦悩と孤立を深めている。年末年始の恒例イベントはほとんど中止し、一般市民との交流は全くなくなった。十カ月あまりの作戦で、米国防総省の推計によれば「十万人」の犠牲者が出たとされ、ロシア社会に取り返しのつかない深い傷を残してしまった。
 未公表の世論調査では、ロシア国民の過半数が「ウクライナ政府との交渉による解決」を望んでおり、戦争継続への支持は四分の一ほどだ。その姿勢も極めて及び腰で、一般国民による自発的な戦争支持活動はほとんど見られない。
 だが、こうした孤立ゆえに、プーチン大統領とロシア軍幹部は、ウクライナで何らかの戦果を上げざるを得なくなった。これがプーチン政権をより危険かつ狂暴、そして脆弱にしている。

ロシア動員令の悲惨な結末

 クリスマスを週末に控えた十二月二十一日の朝だった。
 ヨーロッパの市民は驚きのニュースで目を覚ました。ウクライナのボロジミル・ゼレンスキー大統領を乗せた飛行機・・・

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