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中東「麻薬ビジネス」に異変

シーア派「荒稼ぎ」の次なる標的

2023年6月号

 シリア内戦で非道のかぎりを尽くしたバシャール・アル=アサド大統領が、五月にとうとう、アラブ連盟首脳会議に復帰した。
 四月十二日のサウジアラビアとシリアの関係正常化合意の発表以降、アラブ社会におけるシリアの地位は一変した。その二日後、一部のアラブ諸国の外相会合で、シリアのアラブ連盟復帰を認める方針が確認され、四月十八日、サウジのファイサル外相がシリアを訪問。そしてようやく五月七日、アラブ連盟は、二〇一一年十一月以来、除名していたシリアを復帰させることで合意した。
 ファイサル外相のシリア訪問からシリアのアラブ連盟復帰の決定までの空白の約三週間─。自国民を無残に殺害したアサド政権のアラブ社会への復帰は一筋縄ではいかなかったようだ。
 ただ、理由は戦争犯罪だけではない。舞台裏で一体何が起こっていたのか。湾岸諸国の政府関係者が重い口を開いて、その理由を語ってくれた。
「シリアとの国交正常化でサウジが恐れているのは、麻薬の流通だ」

抹殺された「アサドの右腕」

 イスラエルが占・・・

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