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経済

《クローズ・アップ》宮田 知秀(ENEOSホールディングス社長)

前任二者に劣らぬ「悪評まみれ」

2024年4月号

 日本石油の、とりわけ販売部門出身者の敗北感は大きい。
「もはや会社への愛着も興味もなくなった」
 ENEOSホールディングス(エネオスHD)の社長に、経営統合した東燃ゼネラル石油出身の副社長・宮田知秀が就任した。昨年12月、前任の齊藤猛(日石出身)がセクハラ不祥事によって突如解任されて以来、社長代行を務めていた宮田の昇格は予想されたこととはいえ、東燃ゼネへの敵愾心は今も販売部門に燻る。それは宮田の人格にも由来するだろう。
 元外資系技術者の尊大な態度、ポルシェを乗り回し、自慢の1日1000回の腹筋鍛錬などナルシストぶりに閉口する関係者は多い。しかも、宮田は日石出身の実力者への根回しには長けていた。
 研究開発担当の常務当時、経理畑の社長・大田勝幸(現HD会長)に取り入り、中央技術研究所の建て替え費用を確保している。何より販売のドン、杉森務(前HD会長)に「面白い奴だ」と気に入られたことが、今回の“瓢箪から駒”の社長につながった。その僥倖に販売部門は不審を抱く。
 齊藤のセクハラ不祥事は、実は提携先である韓国SK・・・

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