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イランが策謀「紅海航路の麻痺」

スーダンに「拠点構築」の衝撃

2024年4月号

 紅海を舞台に、船舶を襲い続けるイラン主導の抵抗の枢軸。しかし、それだけでは物足りず、スーダンの地で、イランは世界経済を大混乱に陥れるさらなる悪巧みを企てている。
 スーダンは二〇一九年のバシール政権崩壊後、軍部の暫定統治が始まったが、民主化への道を失い、内戦へと転落した。
 湾岸諸国の政府関係者は、「イランの革命防衛隊が、混乱に乗じてスーダンの東海岸で企業買収を行っている」と静かに呟いた。昨今、革命防衛隊は秘密裏にスーダンのシーア派住民を利用して、同国東海岸の港湾を支配下に置こうと暗躍しているようだ。
 トルコ、サウジアラビア、アラブ首長国連邦などは、バシール政権時代から、スーダンの肥沃な土地と港湾に目をつけ、新たな航路と投資先の開拓を狙って進出を企てていた。だが、内戦の火蓋が切られると、手のひらを返すように後退を始め、スーダンは孤立の淵に立たされた。
 混乱に陥っているスーダンでイランは、中東の覇権を制する壮大な革命の火種を撒き散らそうとしている。

東海岸を牛耳る「キザン」との結託{br・・・

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