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ミャンマー軍政に迫る「限界」

国軍トップ「殺害未遂」で激震

2024年5月号

2021年2月のクーデターで全権を掌握したミャンマー国軍のミンアウンフライン総司令官を直接ターゲットにしたゲリラ攻撃が立て続けに行われた。総司令官自身は難を逃れたものの、「自分が狙われた心理的影響は極めて大きい」と国軍筋は明かす。中国国境のシャン州での大敗に続き、タイとの貿易ハブであるカレン州の主要都市ミャワディを敵対する少数民族武装勢力に制圧されるなど国軍の劣勢が鮮明となる中、中国とタイは軍事政権から妥協を引きだそうと水面下の外交交渉を活発化させている。一方、国軍に「太いパイプ」を持つと喧伝されてきた日本の存在感は相変わらず薄い。

国軍トップを狙った攻撃

ミャンマーではクーデター以降、民主主義国への復帰を求める若者たちが立ち上げた武装組織「国民防衛隊」(PDF)が一部の少数民族武装勢力と手を組み、国軍と戦闘を続ける。戦闘は基本的には辺境にとどまっており、首都ネピドーや最大都市ヤンゴンは国軍が防衛を固めていると考えられてきた。
ところが、その鉄壁の防衛体制が敷かれていたネピドーがゲリラ攻撃を受けたの・・・

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