西風 523
兵庫県の「民意」とは?
2024年12月号
全会一致での不信任決議可決という「民意」を示され、失職に追い込まれた齋藤元彦氏が、兵庫県知事に返り咲いた。出直し選で111万を超える票を得て再選を果たすと、謙虚で丁寧な県政運営に努めると語る一方で「民意を得た」と勝ち誇った。政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首が突如として立候補し、齋藤氏の疑惑を告発した文書の「真相」を喧伝。SNSで「真実」に目覚めた有権者の熱狂をあおり立て、当選まで押し上げた側面は否定できない。これに加えて、県民の総意を示す形で退場を宣告した県議会が選挙戦当初から腰砕けだったことも、齋藤氏再選をお膳立てした。
最大の「戦犯」は自民党だ。9月に不信任決議を可決する時点で、不承不承賛成した議員が少なくなかった。対抗馬として名前が挙がった稲村和美前尼崎市長への反発も強く、党として独自候補を立てるかどうかで県議団は迷走した。最終的に自主投票を決め、齋藤氏の支援は否定したものの、水面下では少なからぬ議員が応援に回った。報道各社の情勢調査で激戦が伝えられると、勝ち馬に乗ろうと陣営に出入りする露骨な議員も現れた。
姫路や明石など一部の市では自民・・・
最大の「戦犯」は自民党だ。9月に不信任決議を可決する時点で、不承不承賛成した議員が少なくなかった。対抗馬として名前が挙がった稲村和美前尼崎市長への反発も強く、党として独自候補を立てるかどうかで県議団は迷走した。最終的に自主投票を決め、齋藤氏の支援は否定したものの、水面下では少なからぬ議員が応援に回った。報道各社の情勢調査で激戦が伝えられると、勝ち馬に乗ろうと陣営に出入りする露骨な議員も現れた。
姫路や明石など一部の市では自民・・・









