日本の科学アラカルト 178
あらゆる熱から電気を生む 「熱電技術」のフロンティア
2025年6月号
発電する―、つまり電気エネルギーを人為的に獲得する方法はいくつもある。もっとも普及しているのは、物理的にコイルを回転させて電磁誘導の原理で電力を生む方法だ。回転運動は、風車や水車を使う原始的な方法のほか、なんらかの熱源で水を沸騰させて高温の水蒸気でタービンを回すものが広く実用化されている。
光エネルギーから電気を取り出すソーラーパネルも電力源としてあらゆる場面で使われている。また、燃料となる水素源の問題はあるものの、燃料電池も身の回りで使われ始めた。
人類が自分たちで制御したもっとも古い発電方法は「電池」だろう。2種類の異なる金属と電解液を使って電流を得た。
2種類の金属といえば、熱電対も忘れてはいけない。この現象が発見されたのは200年以上前のこと。2種類の金属線の両端同士で接続する(環状につなぐ)。2カ所の接続部分の温度が異なると、一定方向に起電力が発生する。その方向や強さは温度差や金属の種類によって決まる。「ゼーベック効果」と呼ばれるものだ。
これを応用して、片方の接続部分を一定温度(通常は0℃)に保つと、起電力から、片方の接続部・・・
光エネルギーから電気を取り出すソーラーパネルも電力源としてあらゆる場面で使われている。また、燃料となる水素源の問題はあるものの、燃料電池も身の回りで使われ始めた。
人類が自分たちで制御したもっとも古い発電方法は「電池」だろう。2種類の異なる金属と電解液を使って電流を得た。
2種類の金属といえば、熱電対も忘れてはいけない。この現象が発見されたのは200年以上前のこと。2種類の金属線の両端同士で接続する(環状につなぐ)。2カ所の接続部分の温度が異なると、一定方向に起電力が発生する。その方向や強さは温度差や金属の種類によって決まる。「ゼーベック効果」と呼ばれるものだ。
これを応用して、片方の接続部分を一定温度(通常は0℃)に保つと、起電力から、片方の接続部・・・









