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西風 529

大阪自民の遠い失地回復

2025年6月号

 夏の参院選を前に、石破政権の苦難が続く。政府が手を尽くしてもコメの価格高騰は収まらず、指揮を執るはずの江藤拓農水相は「買ったことありません」発言で物価高にあえぐ消費者の神経を逆なでして辞任。「ひめゆりの塔」の沖縄戦の展示説明を「歴史の書き換え」だと発言した西田昌司自民党参院議員は撤回、謝罪に追い込まれた。消費税減税や廃止を求める世論も高まる一方だ。
 せめて政治決戦への準備は万全といきたいところだが、参院大阪選挙区ではいまだに自民党の公認予定者が決まらない異常事態が続く。改選の現職太田房江氏について、差し替えも辞さない府連と、太田氏で収めたい党本部が対立。時間切れを理由に太田氏で押し切るはずが、にわかに選挙買収疑惑が浮上し、膠着状態に陥った。昨年の衆院選では日本維新の会に大阪全19小選挙区のうち候補を擁立した15選挙区で全敗し、立て直しの糸口をつかみたい大阪自民。失地回復は遠い。
 大阪府連は完敗した衆院選で、当時の会長も落選した。これまで基本は衆院議員で会長職をつないできたものの、かろうじて新人1人が比例復活しただけ。後継を決めるところから難航し、白羽の矢が立っ・・・