米国プロスポーツでも「移民排斥」
「白人優遇」人材危機の暗雲
2025年8月号
トランプ米大統領の移民政策が野球の大リーグ(MLB)やプロバスケットボールリーグ(NBA)を揺さぶっている。MLBは選手の約4人に1人、NBAも約13人に1人は外国出身のため、選手の滞在や新規獲得に暗雲が広がっているからだ。選手本人だけでなく帯同家族のビザが否認されるケースが今後出てくる可能性がある。MLBの大谷翔平選手はじめ外国籍プレーヤーは人気を支える存在であるだけでなく、MLB、NBAのグローバル市場戦略のカギを握っているだけに深刻な影響を与えかねない。
MLBの2025年シーズンの開幕ロースター(公式戦出場資格を持つ登録選手)のうち外国出身は265人で、各チームの持つ40人の枠内(40人未満のチームもあり)選手での比率は27・8%。ドミニカ共和国出身が100人、ベネズエラ63人、キューバ26人、プエルトリコ16人など中南米が圧倒的に多いが、日本も12人と国別では6位、韓国は3人が在籍している。アメリカ以外では18の国と地域にのぼる。
1947年に近代大リーグでは初の黒人選手となったアフリカ系のジャッキー・ロビンソンが米国籍白人のみだったMLBに風穴を開・・・
MLBの2025年シーズンの開幕ロースター(公式戦出場資格を持つ登録選手)のうち外国出身は265人で、各チームの持つ40人の枠内(40人未満のチームもあり)選手での比率は27・8%。ドミニカ共和国出身が100人、ベネズエラ63人、キューバ26人、プエルトリコ16人など中南米が圧倒的に多いが、日本も12人と国別では6位、韓国は3人が在籍している。アメリカ以外では18の国と地域にのぼる。
1947年に近代大リーグでは初の黒人選手となったアフリカ系のジャッキー・ロビンソンが米国籍白人のみだったMLBに風穴を開・・・