《地方金融の研究》川之江信用金庫
「丸住製紙破綻」で迫りくる難局
2025年8月号
平成の大合併―と呼ばれる自治体再編成で2004年4月に誕生した四国中央市。旧川之江市、旧伊予三島市、旧土居町、旧新宮村の2市1町1村が一体化。愛媛県の東端に位置し、今春時点で約8万人の人口を抱える。
その四国中央市が今、揺れに揺れている。発端となったのは同市に本社を置く新聞用紙の国内4位、丸住製紙の経営破綻だ。今年2月末、運輸部門を担う丸住ライン、設備保守の丸住エンジニアリングの関連会社2社とともに東京地裁に民事再生法の適用を申請。事実上、倒産したのである。負債金額は信用調査会社の帝国データバンクによれば本体だけで587億円。関連2社分を単純合算すれば800億円近くにのぼる。
域内経済の縮小と衰退
「日本一の紙のまち」。四国中央市はこう言われている。何しろパルプや紙加工品などを含む紙関連製品の出荷額で19年連続日本一。毎年7月下旬には「紙まつり」なるイベントも開かれ、今年も同月26~27日の2日間、川之江地区が中心となって名物「紙おどり」をはじめとする多彩な催事が繰り広げられた。
そ・・・
その四国中央市が今、揺れに揺れている。発端となったのは同市に本社を置く新聞用紙の国内4位、丸住製紙の経営破綻だ。今年2月末、運輸部門を担う丸住ライン、設備保守の丸住エンジニアリングの関連会社2社とともに東京地裁に民事再生法の適用を申請。事実上、倒産したのである。負債金額は信用調査会社の帝国データバンクによれば本体だけで587億円。関連2社分を単純合算すれば800億円近くにのぼる。
域内経済の縮小と衰退
「日本一の紙のまち」。四国中央市はこう言われている。何しろパルプや紙加工品などを含む紙関連製品の出荷額で19年連続日本一。毎年7月下旬には「紙まつり」なるイベントも開かれ、今年も同月26~27日の2日間、川之江地区が中心となって名物「紙おどり」をはじめとする多彩な催事が繰り広げられた。
そ・・・