日本生命「清水院政」の腐臭
「銀行スパイ事件」の本質と真因
2025年10月号
日本生命保険の出向者が銀行から内部情報を盗んでいた問題は、小誌が先月号で報じたとおり、被害が三菱UFJ銀行にとどまらず、地銀など7行に広がっていた。業界首位のガリバー生保の根幹が揺らいでいるが、ここまで大ごとになったのには発覚以降の事後対応のまずさがある。その背景を探ると、水面下で進む「院政」のゆがみにいきつく。
7月16日午後。東京・丸の内の日本生命社屋の一室で開かれた、同社役員とメディア各社との「オフレコ懇親会」は冒頭、異様な光景となった。
社長の朝日智司(62)を中央に役員十数人が突如整列し、一斉にアタマを下げたのだ。
この日、朝日新聞が一面で「日生社員、出向先情報持ち出し」との見出しで同社の不祥事を報じていた。盗んだ内部資料に「逆流厳禁」とのスタンプを付けて営業で共有するなど「スパイ活動」の実態も暴かれた。
「一斉謝罪」は予定されたものではなく、その場の成り行きだった。撮影してよいのか、ダメなのかわからないまま、慌ててカメラを回すテレビ記者の姿もあったという。
その後は通常の懇親会に戻ったが、まるでお通夜のような雰囲気・・・
7月16日午後。東京・丸の内の日本生命社屋の一室で開かれた、同社役員とメディア各社との「オフレコ懇親会」は冒頭、異様な光景となった。
社長の朝日智司(62)を中央に役員十数人が突如整列し、一斉にアタマを下げたのだ。
この日、朝日新聞が一面で「日生社員、出向先情報持ち出し」との見出しで同社の不祥事を報じていた。盗んだ内部資料に「逆流厳禁」とのスタンプを付けて営業で共有するなど「スパイ活動」の実態も暴かれた。
「一斉謝罪」は予定されたものではなく、その場の成り行きだった。撮影してよいのか、ダメなのかわからないまま、慌ててカメラを回すテレビ記者の姿もあったという。
その後は通常の懇親会に戻ったが、まるでお通夜のような雰囲気・・・