コンビニ「再編」食われる中堅
震源地「ローソン」買収合戦の予兆
2025年10月号
コンビニエンスストア業界で再編の予兆が出てきた。カギを握りそうなのがミニストップ、スリーエフ、ポプラといった中堅コンビニチェーンだ。セブン-イレブンを展開するセブン&アイ・ホールディングス(HD)など大手の陣取り合戦が激しさを増すかもしれない。
「ローソンは何を考えているんだ」。8月末、セブン-イレブン・ジャパン社内に驚きが走った。ローソンが中国地方地盤のコンビニ、ポプラとの資本業務提携を解消すると発表したからだ。ローソンは保有するポプラ株18・22%をすべてポプラに売却する。売却金額は4億円弱。両社は2014年に資本業務提携を結んでいたが、今後は単なる業務提携の形にする。
ローソンは4月にも保有するスリーエフの株式4・77%をすべて売却すると発表していた。これもポプラ同様、16年に結んだ資本業務提携を単なる業務提携に変え、共同ブランド「ローソン・スリーエフ」の店舗運営は継続するという。
その理由はともに政策保有株圧縮の方針に基づくと説明するが、ローソンは三菱商事とKDDIの折半出資会社になり昨年7月、上場を廃止している。上場企業の多くが直面する株主・・・
「ローソンは何を考えているんだ」。8月末、セブン-イレブン・ジャパン社内に驚きが走った。ローソンが中国地方地盤のコンビニ、ポプラとの資本業務提携を解消すると発表したからだ。ローソンは保有するポプラ株18・22%をすべてポプラに売却する。売却金額は4億円弱。両社は2014年に資本業務提携を結んでいたが、今後は単なる業務提携の形にする。
ローソンは4月にも保有するスリーエフの株式4・77%をすべて売却すると発表していた。これもポプラ同様、16年に結んだ資本業務提携を単なる業務提携に変え、共同ブランド「ローソン・スリーエフ」の店舗運営は継続するという。
その理由はともに政策保有株圧縮の方針に基づくと説明するが、ローソンは三菱商事とKDDIの折半出資会社になり昨年7月、上場を廃止している。上場企業の多くが直面する株主・・・