新政権は「移民排斥」に傾斜する
参政党の猿真似に走る堕落与党
2025年10月号
自民党総裁選は、13日間の選挙戦を終え、間もなく新総裁が選出される。決選投票の投票箱が開けられるまで、どちらが勝つかまったく予断を許さなかった昨年の総裁選とは異なり、今回は、早々と大勢が決してしまった。
高市早苗は昨年、首相在任時の靖國神社参拝を売りにしたことが、決選投票での逆転負けにつながったとの〝反省〟から、参拝するかしないかはっきりしない曖昧戦略に転じ、小泉進次郎も選択的夫婦別姓制度の導入推進を引っ込めるなど、論戦も低調だった。
とはいえ、一連の論戦で一つだけはっきりしたことがある。
自民党の新総裁、いや党全体が、「移民ストップ」政策推進へ舵を切ったのである。
昨年に続いて出馬した高市と小林鷹之は、9月22日開かれた所見発表演説会で、こう主張した。
高市は、冒頭から「奈良の鹿」問題をとりあげ、不良外国人への厳しい態度を鮮明にした。
「奈良の鹿をですよ。足で蹴り上げるとんでもない人がいます。殴って怖がらせる人がいます。外国から観光に来て、日本人が大切にしているものをわざと傷めつけようとする人がいるんだとすれば、・・・
高市早苗は昨年、首相在任時の靖國神社参拝を売りにしたことが、決選投票での逆転負けにつながったとの〝反省〟から、参拝するかしないかはっきりしない曖昧戦略に転じ、小泉進次郎も選択的夫婦別姓制度の導入推進を引っ込めるなど、論戦も低調だった。
とはいえ、一連の論戦で一つだけはっきりしたことがある。
自民党の新総裁、いや党全体が、「移民ストップ」政策推進へ舵を切ったのである。
昨年に続いて出馬した高市と小林鷹之は、9月22日開かれた所見発表演説会で、こう主張した。
高市は、冒頭から「奈良の鹿」問題をとりあげ、不良外国人への厳しい態度を鮮明にした。
「奈良の鹿をですよ。足で蹴り上げるとんでもない人がいます。殴って怖がらせる人がいます。外国から観光に来て、日本人が大切にしているものをわざと傷めつけようとする人がいるんだとすれば、・・・