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政治

保守「高市親衛隊」が失望する日

「靖国参拝」は実行できるのか

2025年11月号

 10月20日午後6時36分。日本維新の会との連立政権合意書に署名を終えたばかりの自民党総裁・高市早苗は、満面の笑みを浮かべて新たなパートナーとなった日本維新の会代表・吉村洋文とともに国会内で共同記者会見を開いた。
 ちょうどそのころ。国会と目と鼻の先にある東京・永田町の星陵会館で、「高市親衛隊」400人以上が集結した緊急集会「高市早苗総裁就任記念 国民の集い」の幕が上がった。
 集会は、10月4日に高市が自民党総裁に選出されたのを受け、急遽「新しい歴史教科書をつくる会」(会長・高池勝彦)が主体となって開かれた。日本会議の会長で安倍晋三のスピーチライターを務めた元内閣官房参与・谷口智彦、国家基本問題研究所理事長の櫻井よしこ、保守派の論客である京都大学大学院教授の藤井聡らが呼びかけ人となった。
 参加を呼びかける電子チラシには、「集会には高市先生ご本人のご出席はございません」と明記されていたにもかかわらず、午後6時の開場とともに400席あるホールは、瞬く間に満席となり、立ち見が出たほど。
 会場には西村康稔や井上義行といった自民党議員だけでなく、日・・・

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