三万人のための情報誌 選択出版

書店では手に入らない、月刊総合情報誌会員だけが読める月刊総合情報誌

社会・文化

米価高騰「鈴木農相」が招く災い

政治の思惑が増幅する「農政停滞」

2025年12月号

 石破茂政権から高市早苗政権への引き継ぎがあった10月22日、農林水産省大臣室では雰囲気こそ和やかながら、その後の展開を予感させるような「さや当て」があった。鈴木憲和農相が「発信力を学ばせて頂きたい」と述べ、言外に「学ぶべき政策は少ない」というニュアンスをにじませると、小泉進次郎前農相は「マイペースでやられたら良いですよ」と笑顔で軽くいなした。
 鈴木農相(43歳)は、小泉前農相(44歳)と年齢も近く、ライバル意識を秘めている。華麗な政治家一族の出身で「地盤・看板・かばん(資金)」を引き継いだ小泉前農相に対して、刻苦勉励し開成高校から東京大学法学部に進み、自民党山形県連の候補者公募に合格し、2012年12月の総選挙に山形2区から出馬して当選した。05年から12年まで農水官僚として農政に関わったことから、山形産米にちなんで「はえぬき大臣」などと呼ばれている。16年11月10日には、環太平洋連携協定(TPP)承認案・関連法案の衆院本会議採決で投票を棄権、党議拘束に造反したこともある。
 鈴木農相は、冒頭の事務引き継ぎ後の就任会見で、米政策について「需要に応じた生産が基本・・・

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます