東京に迫る「医療砂漠」の危機
病院閉鎖続発を止める「奥の手」
2025年12月号
東京が「医療砂漠」になりつつある。医療機関の経営が厳しく、住民が気軽に診察を受けられる病院の閉鎖や、その動きが各地で広がっているからだ。大学病院といった大病院も赤字に苦しむ。医療崩壊させないための「処方箋」が必要だ。自治体、大企業、そして製薬会社が病院経営に相応の貢献をすることを提言したい。
東京都によれば、2024年度、都内の病院の67・9%が赤字で、19年度の50・4%から17・5ポイントも増加している。
経営難となる大きな要因は、厚生労働省が診療報酬を全国均一に定めていることだ。経費には大きな地域差がある。例えば、東京都の看護師の平均月給は約41万円で、最も低い鹿児島県(約30万円)の約1・4倍だ(令和6年賃金構造基本統計調査)。これでは苦しくなるのは当然だ。
状況が厳しい典型的な地域が武蔵野市吉祥寺周辺だ。14年以降、この地域では松井外科病院(15年に病床廃止)、水口病院(17年に廃院)、森本病院(24年に閉院、内科クリニックに)、そして昨年9月、吉祥寺南病院が診療を休止した。これにより合計約330床が消失した。吉祥寺南病院は別の医療法人が・・・
東京都によれば、2024年度、都内の病院の67・9%が赤字で、19年度の50・4%から17・5ポイントも増加している。
経営難となる大きな要因は、厚生労働省が診療報酬を全国均一に定めていることだ。経費には大きな地域差がある。例えば、東京都の看護師の平均月給は約41万円で、最も低い鹿児島県(約30万円)の約1・4倍だ(令和6年賃金構造基本統計調査)。これでは苦しくなるのは当然だ。
状況が厳しい典型的な地域が武蔵野市吉祥寺周辺だ。14年以降、この地域では松井外科病院(15年に病床廃止)、水口病院(17年に廃院)、森本病院(24年に閉院、内科クリニックに)、そして昨年9月、吉祥寺南病院が診療を休止した。これにより合計約330床が消失した。吉祥寺南病院は別の医療法人が・・・









