Book Reviewing Globe 500
米中経済融合の大きな誤謬
2026年1月号
毎年3月15日、中国は「世界消費者権利デー」行事を開催する。中国国営放送CCTVが、企業の不正や製品・サービスの問題点を告発する特別番組を放映する。
2013年のこの日、ヤリ玉に挙げられたのはアップルだった。外国ではアップルの消費者はスマホが壊れた場合、直ちに新たな部品に換えてもらえるのに、中国の消費者は使い古しの部品をあてがわれている、と告発された。
前日、全国人民代表大会(全人代)で習近平が国家主席になった。
アップル本社は、この告発を否定し、「中国の消費者は米国や他国の消費者とほぼ同等に扱われている」との声明を発した。中国の国営メディアはアップルの「比類のない傲慢さ」を叩いた。18日後、ティム・クックCEOは謝罪表明に追い込まれた。その年の第3四半期のアップルの中国での売り上げは前年同期比で14%減少した。
1990年代以降のグローバル化の下、米国の対中関与政策と米国企業の対中進出の成功物語の象徴がアップルの奇跡だった。99年、アップルの製品のどれ一つ中国製ではなかったが、10年後、同社の製品はすべて中国製となった。2009年以降・・・
2013年のこの日、ヤリ玉に挙げられたのはアップルだった。外国ではアップルの消費者はスマホが壊れた場合、直ちに新たな部品に換えてもらえるのに、中国の消費者は使い古しの部品をあてがわれている、と告発された。
前日、全国人民代表大会(全人代)で習近平が国家主席になった。
アップル本社は、この告発を否定し、「中国の消費者は米国や他国の消費者とほぼ同等に扱われている」との声明を発した。中国の国営メディアはアップルの「比類のない傲慢さ」を叩いた。18日後、ティム・クックCEOは謝罪表明に追い込まれた。その年の第3四半期のアップルの中国での売り上げは前年同期比で14%減少した。
1990年代以降のグローバル化の下、米国の対中関与政策と米国企業の対中進出の成功物語の象徴がアップルの奇跡だった。99年、アップルの製品のどれ一つ中国製ではなかったが、10年後、同社の製品はすべて中国製となった。2009年以降・・・









