欧州は「次の戦争」へ向かう一年
ロシアの「戦線拡大」が本格化
2026年1月号
ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵攻は、2026年2月で大規模侵攻開始から4年を迎える。トランプ米大統領による停戦仲介が暗礁に乗り上げるなか、周辺の欧州諸国では、ロシアが戦線を別の国に拡大するのではないかとの懸念が高まっている。
北大西洋条約機構(NATO)加盟国が急速に軍事費を増大することに踏み切ったのは、抑止力の強化だけが理由ではない。ロシアとの近未来の交戦を視野に、軍事力の実質的な増強を迫られているのだ。
第2次大戦後で最大のリスク
ルビオ米国務長官は25年12月19日の記者会見で、「近い将来、どちら側も降伏するとは考えられないため、戦争を終わらせるのは交渉による解決のみだ。進展はしているが、道のりは長い」と語り、ロシアとウクライナによる戦争終結の早期実現は難しいとの見方を示した。では、欧州戦線の行方はどうなるのか。欧州の安全保障に詳しい外交官は言う。
「ロシアとの戦争は、するかしないかの選択肢の段階を越えた。もはや避けられないとの前提で動いている」
戦線拡大・・・
北大西洋条約機構(NATO)加盟国が急速に軍事費を増大することに踏み切ったのは、抑止力の強化だけが理由ではない。ロシアとの近未来の交戦を視野に、軍事力の実質的な増強を迫られているのだ。
第2次大戦後で最大のリスク
ルビオ米国務長官は25年12月19日の記者会見で、「近い将来、どちら側も降伏するとは考えられないため、戦争を終わらせるのは交渉による解決のみだ。進展はしているが、道のりは長い」と語り、ロシアとウクライナによる戦争終結の早期実現は難しいとの見方を示した。では、欧州戦線の行方はどうなるのか。欧州の安全保障に詳しい外交官は言う。
「ロシアとの戦争は、するかしないかの選択肢の段階を越えた。もはや避けられないとの前提で動いている」
戦線拡大・・・









