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なし

西風 537

またも内紛「長崎県知事選」

2026年2月号

 映画「国宝」では冒頭のお座敷唄「長崎ぶらぶら節」から引き込まれたという方も多いだろう。「〽ハタ揚げェ 盆まつり……」と長崎名物や風習が歌い込まれる料亭の席。しかし風情のある場は一転、極道の抗争で地獄絵図と化す。
 自民党長崎県連の「内部抗争」もぶらぶら節に登場するような名物となってしまったのだろうか。2月8日投開票の県知事選は前回に続き保守分裂の接戦となりそうだ。有権者の関心をよそに政争が泥沼化している。
 現職知事として当時全国最年少の大石賢吾氏に挑む形で、今回の知事選に名乗りを上げたのは国土交通省出身の平田研・元副知事だ。「穏健で実務能力が売り」(地元関係者)との評の平田氏。昨年の出馬記者会見の口調は確かに柔和だったが、発言内容には大石氏への敵対心の刃がぎらりと光っていた。
「県政は混乱し、前に進まない。県民が失望し、県の将来に希望を失う危機感を強く覚えた」。大石氏は前回知事選を巡る政治資金の問題などで追及を受けてきた。平田氏がこうした政治とカネの問題を念頭に、大石氏を批判したのは明らかだった。自身への出馬依頼が「何人もの・・・