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インド「労働法改正」の重い副作用

「外資優遇」でも不安な日本企業

2026年3月号

 2月上旬、インドのインディラ・ガンディー国際空港に到着した筆者がニューデリーの市街地へ向かうため、アプリ系タクシーを呼ぼうとしたところ、普段と違う異変に気づいた。アプリを立ち上げて車を探しても一向に捕まらないのだ。UberやOlaといったアプリ系タクシーが集まる乗り場をうろうろしていると、流しの男性ドライバーが、こう声をかけてきた。
「今日、プラットフォーム系のドライバーはストライキ中だから、タクシーは来ないよ。俺が乗せていってやる。千㍓(約1700円)でどうだ?」
 普段なら300㍓(約500円)ほどの距離である。いったんは断って再びアプリで探し続けたが、30分経っても状況は変わらず、結局言い値を払う羽目になった。道中、普段はよく見かける三輪タクシー「オートリキシャ」の姿もまばらだった。滞在先で食事のデリバリーを頼もうとしたが、これも同じ問題に直面した。配達を担うのもまたプラットフォームワーカーだ。通常ならすぐに届くはずの注文が、配達員不足のためなかなか届かないのである
 筆者が遭遇したプラットフォームワーカーによるストライキは一部地域だけだったようだ・・・

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