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インドネシア 「地域大国」の幻想

証券市場混乱に見る歪んだ経済

2026年3月号

「東南アジアの盟主」として振る舞ってきたインドネシアに今、国内外の投資家から冷たい視線が注がれている。世界的な指数算定会社MSCIが見通しを格下げしたことをきっかけとして、「国際基準に堪えうる政治経済体制なのか」という不信感が噴出しているためだ。プラボウォ・スビアント政権は「我々の戦略を理解していない」と反論するが、内向き論理の政策運営に耳を貸す投資家はいない。
「いよいよ化けの皮が剥がれてきた。海外投資家はインドネシア政府の意図なんて理解しない。前のジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)政権(2014〜24年)からの不作為とごまかしが今、全部出てきている」―。
 インドネシア駐在歴10年を超す金融系の日系駐在員は今回のMSCIの見通し格下げについて、こう話す。
 今年1月27日、MSCIは5月の再評価に合格しなければ、現在の「新興国市場」から「フロンティア市場」に市場分類を格下げすると通知した。これを受けて翌28、29日は2日連続でジャカルタ総合株価指数(IHSG)が急落し、取引停止が発動する騒動となった。
 MSCIはインドネシアの株式市場の問題・・・

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