中国軍最高幹部「粛清」の深層
習近平「諫言役」が遺した密書
2026年3月号
中国の権力中枢で何が起きているのか。人民解放軍の心柱と言っても過言ではない張又侠共産党中央軍事委員会副主席の失脚は2012年秋の習近平体制発足以来、最も衝撃的な粛清だった。習の「強国」路線は経済・外交・軍事の3分野が均衡して進められてきた。軍事は習の宿願である「台湾統一」の最重要の要素であり、張はその要だった。それを犠牲にしても張を斬ったのは習自身が地位から追われかねない瀬戸際にあったからだ。その内実を示す張の“密書”が米国に流出した。真贋は定かではないが、今、中国の深奥で起きていることの最も納得のいく説明であるのは間違いない。
台湾侵攻を巡る激しい対立
「私に万一のことがあれば、これを公開して欲しい。私が捕まれば多くの者が連座するだろう。だが、我々に規律違反や違法行為があったわけではない」で始まる密書は日本語翻訳で6千字を超える長文だ。昨年12月に口述し、「秘書は関与せず、友人が整理した」と末尾に記されている。
張が真っ先に記したのは「近平同志との間で中央軍事委員会主席・・・
台湾侵攻を巡る激しい対立
「私に万一のことがあれば、これを公開して欲しい。私が捕まれば多くの者が連座するだろう。だが、我々に規律違反や違法行為があったわけではない」で始まる密書は日本語翻訳で6千字を超える長文だ。昨年12月に口述し、「秘書は関与せず、友人が整理した」と末尾に記されている。
張が真っ先に記したのは「近平同志との間で中央軍事委員会主席・・・









