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経済

《地方金融の研究》筑邦銀行

SBI地銀連合「初離脱」の損得

2026年3月号

「本来なら出資を『引き上げる』ハズだったのに『引き揚げる』ことになっちゃいましたよ」。SBIホールディングス(HD)傘下で昨年12月に再々上場を果たしたSBI新生銀行関係者の1人が、こうぼやきつつ苦笑いを浮かべる。
 福岡県久留米市に本店を置く筑邦銀行がSBIグループとの資本業務提携の解消に踏み切った。従業員が1人しかいなくても加入できる企業向け年金「誰でもDC(確定拠出年金)プラン」や、プレミアム付き地域商品券の電子化事業などSBIのシステムを利用する一部の金融サービスでの業務提携は継続するものの、SBIは今後、保有する筑邦銀株を順次市場で売却し縁を切る。

ちらつく「みずほの影」

 第4のメガバンク構想―。SBIが三菱UFJ銀行などいわゆる3大メガバンクへの反措定を掲げて、こんな対抗軸づくりに乗り出したのは2019年のことだった。全国各地の地域金融機関を糾合して3メガと渡り合える金融グループを結成。合わせて「地方創生」にも貢献していこうというもので、島根県松江市を本拠とする島根銀行と福島県福島市が・・・

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