《世界のキーパーソン》マジャル・ペーテル(ハンガリー野党党首)
オルバン独裁への有力対抗軸
2026年3月号
16年続く極右ヴィクトル・オルバン政権に現れた対抗者。それがマジャル・ペーテルである。
彼は反体制の象徴と語られるが、出自は政権内部にある。かつては前司法相ヴァルガ・ユディットの元夫として国家協力システム(NER)の内側に身を置き、政権の意思決定過程と権力構造を熟知してきたインサイダーだ。
2024年3月、児童虐待事件関係者への大統領特赦をめぐり、政権中枢による証拠改ざんを示す録音を公開。内部告発の形だが、実態は統治の正統性をも揺るがす政治的打撃だった。同年6月の欧州議会選挙でマジャルが結成したTISZA(ティサ)党は約30%の票を獲得し野党第1党へ浮上。既存野党が長年果たせなかった「現実的な受け皿」の空白を埋めた。
重要なのは、彼が左派ではない点である。自らを中道右派と位置づけ、オルバン政権が行ってきた国家主権や家族政策を否定しない。ウクライナへの武器供与に慎重で、移民抑制も維持する。彼が攻撃するのは理念ではなく、腐敗した政権運営と利権構造である。
演説も感情一辺倒ではない。半袖半ズボンにサングラス姿で壇上に現れ「Ára・・・
彼は反体制の象徴と語られるが、出自は政権内部にある。かつては前司法相ヴァルガ・ユディットの元夫として国家協力システム(NER)の内側に身を置き、政権の意思決定過程と権力構造を熟知してきたインサイダーだ。
2024年3月、児童虐待事件関係者への大統領特赦をめぐり、政権中枢による証拠改ざんを示す録音を公開。内部告発の形だが、実態は統治の正統性をも揺るがす政治的打撃だった。同年6月の欧州議会選挙でマジャルが結成したTISZA(ティサ)党は約30%の票を獲得し野党第1党へ浮上。既存野党が長年果たせなかった「現実的な受け皿」の空白を埋めた。
重要なのは、彼が左派ではない点である。自らを中道右派と位置づけ、オルバン政権が行ってきた国家主権や家族政策を否定しない。ウクライナへの武器供与に慎重で、移民抑制も維持する。彼が攻撃するのは理念ではなく、腐敗した政権運営と利権構造である。
演説も感情一辺倒ではない。半袖半ズボンにサングラス姿で壇上に現れ「Ára・・・









