Book Reviewing Globe 503
毛沢東と習近平の「共通点」
2026年4月号
習近平国家主席の中国をどうとらえるか。
それはトランプの米国とプーチンのロシアをどうとらえるか、という設問よりはるかに長期的かつ根本的な世界課題だ。
なぜなら、習近平は世界の覇権国家としての中国をつくり出している主体であるが、同時に、中国共産党が生み出している客体でもあるからである。習近平は、中国共産党という永久権力機構の利害を守ること自体を自己目的化する、いわば“共産党ファースト”を体現する存在だ。米国にもロシアにもそのような政党は存在しない。
習近平の“共産党ファースト”政治は、父親の習仲勲の凄惨な生涯を抜きには語ることができない。
習仲勲は、陝西省を中心とする西北部で革命根拠地を構築し、中国革命に貢献した功績により党の“八大元老”の一人とされている。
しかし、1962年に西北反党集団の一味として粛清され、78年まで、一家全員、迫害の対象になった。習近平は延安に下放させられた。一度、北京の家に帰ったところ、母から直ちに現地に戻るように言い渡された。母・・・
それはトランプの米国とプーチンのロシアをどうとらえるか、という設問よりはるかに長期的かつ根本的な世界課題だ。
なぜなら、習近平は世界の覇権国家としての中国をつくり出している主体であるが、同時に、中国共産党が生み出している客体でもあるからである。習近平は、中国共産党という永久権力機構の利害を守ること自体を自己目的化する、いわば“共産党ファースト”を体現する存在だ。米国にもロシアにもそのような政党は存在しない。
習近平の“共産党ファースト”政治は、父親の習仲勲の凄惨な生涯を抜きには語ることができない。
習仲勲は、陝西省を中心とする西北部で革命根拠地を構築し、中国革命に貢献した功績により党の“八大元老”の一人とされている。
しかし、1962年に西北反党集団の一味として粛清され、78年まで、一家全員、迫害の対象になった。習近平は延安に下放させられた。一度、北京の家に帰ったところ、母から直ちに現地に戻るように言い渡された。母・・・









