日本の科学アラカルト 189
原油危機にも備える 「産業のコメ」エチレン製造の研究
2026年4月号
米国とイスラエルによるイランへの攻撃によって、原油価格の乱高下が続く。ガソリンや重油といったクルマや船舶の燃料が不足している一方、石油由来のナフサを原料とするプラスチックや塗料も今後品薄になりかねない。
掘削された原油の中には、様々な炭素数を持つ炭化水素が含まれている。蒸留などのプロセスを経て、「石油ガス」「ガソリンやナフサ」「灯油」「軽油」「重油」といった成分に分解され利用される。そしてナフサを分解して炭素数2のエチレンから、プロピレン(炭素数3)、ブタジエン(炭素数4)といった炭化水素を製造する。
炭素同士が二重結合でつながり、水素を4つ持つエチレン(C2H4)は様々なプラスチックの原料となる重要化学物質。炭化水素は種類によって用途が異なるが、エチレンは最も多用される物質であり、世界で最も大量に流通する炭化水素として知られる。重化学工業が日本の重要産業であることは言うまでもない。エチレンはその根幹を支える物質であり、「産業のコメ」と評されることもある。
エチレンの原料となるナフサの調達先について、「国産4割」「中東4割」「その他2割」という数字・・・
掘削された原油の中には、様々な炭素数を持つ炭化水素が含まれている。蒸留などのプロセスを経て、「石油ガス」「ガソリンやナフサ」「灯油」「軽油」「重油」といった成分に分解され利用される。そしてナフサを分解して炭素数2のエチレンから、プロピレン(炭素数3)、ブタジエン(炭素数4)といった炭化水素を製造する。
炭素同士が二重結合でつながり、水素を4つ持つエチレン(C2H4)は様々なプラスチックの原料となる重要化学物質。炭化水素は種類によって用途が異なるが、エチレンは最も多用される物質であり、世界で最も大量に流通する炭化水素として知られる。重化学工業が日本の重要産業であることは言うまでもない。エチレンはその根幹を支える物質であり、「産業のコメ」と評されることもある。
エチレンの原料となるナフサの調達先について、「国産4割」「中東4割」「その他2割」という数字・・・









