国民民主「連立入り」で続く逡巡
憲法改正発議の「第一関門」に
2026年5月号
政治は本来、利害と制度に基づく合理的な意思決定の営みであるべきだ。にもかかわらず、現実政治ではしばしば「好きか嫌いか」という感情が、判断を左右する。ただ歴史が繰り返し示してきたのは、政治判断に私的感情が入り込む危うさである。古代中国の趙王が名将・廉頗の持久戦を嫌い、更迭して趙括を起用した結果、国家の存亡を左右する大敗を招いた。ローマではカエサルへの権力集中に対する警戒に加え、私怨や嫉妬も交錯する中で暗殺が決行され、共和政崩壊の端緒となった。
今、永田町では国民民主党の連立政権参画論が再び囁かれ始めた。かつて岸田文雄政権下では、電機連合出身で国民民主党の矢田稚子元参院議員を首相補佐官に起用するなど、自民党と国民民主党の連立の機運が盛り上がったが成就しなかった。今回は、高市早苗首相の「好き嫌い」が鍵を握りそうだ。
今回、連立期待論が浮上した最大の要因は、参院で少数与党という「ねじれ」状態だ。高市がこだわった2026年度予算の3月末までの成立は、衆院と異なり参院の審議日程で与党が主導権を握ることができず、4月にずれ込んだ。国民民主党の協力を得られれば、自民党にとって・・・
今、永田町では国民民主党の連立政権参画論が再び囁かれ始めた。かつて岸田文雄政権下では、電機連合出身で国民民主党の矢田稚子元参院議員を首相補佐官に起用するなど、自民党と国民民主党の連立の機運が盛り上がったが成就しなかった。今回は、高市早苗首相の「好き嫌い」が鍵を握りそうだ。
今回、連立期待論が浮上した最大の要因は、参院で少数与党という「ねじれ」状態だ。高市がこだわった2026年度予算の3月末までの成立は、衆院と異なり参院の審議日程で与党が主導権を握ることができず、4月にずれ込んだ。国民民主党の協力を得られれば、自民党にとって・・・









