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社会・文化

愛子天皇を阻む「女人禁制」

世の怒りなき「男尊女卑」の因習

2026年6月号

「女がなぜ投票権を持たなければならないのか。女と男は、別の機能、別の職能を持つ生き物である。(略)男と女が同じことをするのは、自由でも平等でも解放でもない」
「健全な家庭では男性がきちんと指導力を持っていて、女は男の指導力のもとにちゃんと家庭を守っていく」
 55年前の週刊誌からの抜粋だが、いまこんな男尊女卑論が掲載されたら、おわび広告程度ではすまないだろう。
 不適切発言の主は第1回の芥川賞受賞者で社会派として知られていた作家の石川達三である(「婦人参政権亡国論」『サンデー毎日』1971年2月28日号)。明治生まれ、65歳だった石川にとって、男女同権などという〝舶来思想〟は日本の伝統である家父長制の家族制度を破壊するものだった。
 ミソジニー(女性蔑視・嫌悪)は近代以降の日本人の強固な観念であり、当代の知識人でさえこうだった。それは令和の現在でも生きており、夫婦別姓に反対する人々が守るべきと主張している「家族」の根底には家父長制がある。
 そして、石川の言葉の「投票権」を「皇位」に、「家庭」を「皇室」に置き換えると、皇統の男系原理にな・・・

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