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社会・文化

神戸市長「管弦楽団潰し」の酷薄

「地方の文化」は誰が守るのか

2026年6月号

 5月16日午後、神戸市室内管弦楽団定期演奏会開催を待つ神戸文化ホール前に人が溢れ、大ホールへの巨大階段はラッシュ時の阪急梅田駅のよう。報道各社のインタビューが混乱に輪をかける。毒舌で知られる大阪の老マネージャーは、ここに人が溢れるのを目にするのは初めてと呆れ顔だ。
 1973年開館でスタッフが昭和レトロと自虐する2043席の古ぼけた公会堂は、団員26名の室内楽団には巨大に過ぎ、通常は1階席のみを使用する。この午後は全席開放、1707席が埋まる。客席に久元喜造神戸市長は来場せず、目撃された黒田慶子副市長と神戸市文化スポーツ局副局長も正面から入場していない。
 開演前に音楽監督鈴木秀美が登場、本日の作品を紹介し指揮台に上がる。弦楽器がロッシーニ序曲《アルジェのイタリア女》冒頭のピチカートをはじくや、1707名の聴衆は驚愕した。弾いている筈のオーケストラが、まるで聞こえない!

元総務官僚で妻はピアニスト

 発端は3月13日、久元神戸市長定例記者会見での「外郭団体改革で神戸市から同楽団への補助金・・・

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