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《世界のキーパーソン》 ルイーズ・ヘイグ(英国筆頭国務相)

英新政権を支える左派の女傑

2026年8月号

  英国はかつて、西側民主主義国の中で抜群の政治的安定を誇った。マーガレット・サッチャー時代が11年超、トニー・ブレア時代が10年続いた。ところが過去10年で見ると、首相は6回も交代した。アンディー・バーナム新首相で7人目である。しかも新首相は今年6月に下院議員に当選したばかりの「1年生」なのだ。
 英国政治に何が起きているのか。
 ヒントを提供するのが、ランカスター公領相兼筆頭国務相として入閣したヘイグである。7月に39歳になったばかりの若い政治家だが、2015年の総選挙で初当選し、すでに10年以上、下院議員を務めている。豊かな髪を赤く染めていることと、その急進的な政治活動から「レッド・ルー(赤いルイーズ)」と呼ばれている。
 イングランド中部の工業都市シェフィールド生まれ。彼女の祖父は労働組合の大物で、ヘイグも早くから左派活動に加わった。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、さらにノッティンガム大学で学んだ。どちらも伝統的に左翼学生運動が強いところだ。
 卒業後はノッティンガム市役所に勤務した。と言っても、普通の公務員ではなく、青・・・

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