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電気自動車発売迫る日産が ネガティブ情報の火消しに躍起

2010年1月号公開

 


 電気自動車「リーフ」の発売を十月に予定している日産自動車の周辺で、走行距離や性能に関するデータが新年早々にも修正される可能性があるといった情報がしきりに流れている。当初予定した価格にも影響が出てくるとの、新たな不安材料も広がっている。
 
 火消しに躍起の日産は、電気自動車の発売に危機感を抱くトヨタ自動車が仕掛けたネガティブキャンペーンと主張するが、当のトヨタは「いまはハイブリッド車の事業拡大の正念場で、日産に口を出すほど余裕はない」と一笑に付す。
 
 一方で日産社内から次のような声が聞かれるのも事実。「正式なスペックはこれからで、現段階では固まっていないというのが正直なところ。リーフ披露会で明らかにした価格設定も修正を余儀なくされる可能性があり、状況は深刻」(日産関係者)。
 
 自動車業界ではネガティブキャンペーンの応酬は日常茶飯事だが、リーフに向けられた噂や不確かな情報のすべてがネガティブキャンペーンとするのは無理がありそうだ。電気自動車発売まで一年を切った日産の焦りが垣間見える。


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