不運の名選手たち 連載 2 栗秋正寿(登山家)「魔の山」に憑かれたクライマー中村 計 2010年2月号 登山。 その言葉から思い描くイメージとはおよそかけ離れている。 「ザラメ雪が、腰ぐらいの高さまである。砂糖の中を泳いでいるみたい。泳いで、泳いで、ひどいときは一日で百メートルしか進めないことも・・・