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米諜報機関が中国に対する警戒レベルを引き下げ

2010年3月号公開

 


 米国家安全保障会議(NSC)は、昨年十月、米中央情報局(CIA)はじめ全諜報機関に対し、これまでの北朝鮮、イランとともに「優先度1」だった中国に対するスパイ活動を「優先度2」に下げるよう指示した。

 これは、NSC議長のジョーンズ国家安全保障担当補佐官からパネッタCIA長官、ブレア国家情報長官らにメモで伝達されたという。CIA長官らは当初これに反論したが、中国とのより協力的な関係を模索しようとするオバマ大統領が最終的には押し切ったという。優先度が下がったことで、「現状の対中国防諜活動を一気に弱めるわけではなく、スパイ人員が削減されるわけでもない」(米政府関係筋)という。「優先度2」は、印パ両国と同レベルだ。


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