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政治

谷垣を降ろし損ねた自民党の「憂鬱」

唯一の希望は「小鳩」抜き大連立

2010年8月号

 参院選で息を吹き返したかに見える自民党が、実際には大きな岐路に立たされている。
 責任政党として国難の打開に与野党の垣根を越えて取り組むのか、それとも、抵抗野党に徹して民主党政権を追い込むのか。谷垣禎一総裁がどちらの道を選ぶかによって、本来なら谷垣を支えるはずの自民党リベラル派に離党の口実を与えることになるという皮肉なシナリオがささやかれているというのだ。
 自民党再生を託された谷垣は、参院選で与党を過半数割れに追い込み、来年の統一地方選で依然優位な地方議会の勢力を維持し、そのうえで次の衆院選に臨むという筋書きで舞台に立った。そして、第一幕は望外の成果を挙げた。
 しかし、なんとなく自民党の雰囲気に華やぎがない。それは、この筋書きで進んでも、あと三年、野党暮らしが続く可能性が高いと考え、政治家としての旬、寿命を思い、悲嘆に暮れるベテラン議員が多いからだ。
 とにかく、早く与党に戻りたい。期待をかけるのは、民主党と自民党の「大連立」だ。参院選で菅直人総理大臣と自民党公約がともに掲げた消費税増税の実現が大義名分になり得る。
 しかも・・・