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政治

崖淵に立たされた「壊し屋」小沢

「政界大再編」開幕のベルが鳴る

2010年9月号

「鳩山前首相から、出馬を決断するなら全面的に支援していきたいとの言葉を聞いたので、鳩山氏の前で出馬する決意をした」
「私の一存で小沢氏に民主党に入っていただいた。その経緯からして私としては応援をする。それが大義だと思っている」
 八月二十六日朝、民主党代表選に民主党前幹事長の小沢一郎が出馬を決断。その小沢支持を明確にした前首相鳩山由紀夫。鳩山は小沢と厳しく対立する首相菅直人との調停に奔走していたが、調停役を放棄、小沢応援団の団長に豹変していたのだった。
 なぜ小沢は一転出馬に踏み切ったのか。そして、鳩山はなぜ小沢を支持すると言ったのか。小・鳩会談での小沢発言に重大なヒントが隠されていると、菅側近の一人が明かす。
「私が代表になったら、あんたが総理をやればいい」
 この情報が永田町を駆け巡り「総・代分離」がまことしやかに流れることになった。 
「小沢は本当に首相をやる気があるのか」―。この根本的な疑問を残したまま党を二分する代表選は告示を迎えた。

菅自身が最も強硬な「反小沢」

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