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政治

「ポスト菅政権」は誰が主導するのか

本命なきまま始まる民主党内抗争

2011年7月号

 これを「断末魔」と言わずして何と表現すればいいのか。退陣を表明した首相が閣僚人事に踏み切る暴走には大局観のかけらすら感じられない。見えてくるのは単なる恨みを晴らすだけの「意趣返し人事」でしかなかった。国民新党代表の亀井静香を首相補佐官に起用したのも、女房役であるはずの官房長官枝野幸男が「菅降ろし」に与したため、新たに亀井静香という“用心棒”を抱え、官邸内の防衛ラインを敷いたとみるべきだろう。民主党幹事長岡田克也らが描く退陣シナリオへの最後の抵抗とみられる。

閣僚人事が浮び上がらせた菅の限界


 一方、自民党参院議員の浜田和幸の一本釣りは、散々いじめ抜かれた参院自民党執行部に一矢を報いるためだけの人事と言えよう。国会対策の損得勘定で言えば利益より損失の方がはるかに大きい。感情論しかそれを読み解くキーワードはない。
 しかし、結果として閣僚人事は逆に菅の限界を浮かび上がらせた。新設の原発担当相細野豪志や法相江田五月の環境相兼務発令など菅側近しか人事に応じないという党・・・