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経済

「フクシマ」を食い散らかしたアレバ

まんまとしてやられた東電

2011年11月号

 東京電力福島第一原子力発電所で高濃度汚染水処理を手がけ、救世主を気取っていた仏アレバが、ついに馬脚を現した。アレバが提供した除染装置は、運用頻度が高まるにつれて、想定外のトラブルが続出。揚げ句の果てに、一立方センチメートル当たり一億ベクレルもの高レベル放射性廃棄物を発生させた。東電はようやくアレバ社製装置の使用を取りやめたが、時すでに遅し。廃棄物処理などの後始末に巨額の費用がかかるのは必至で、すべては電気料金となって国民にツケが回される。

デタラメ技術のツケは国民負担

 アレバ社製の除染装置を含む高濃度放射能汚染水の処理設備は、六月十七日に稼働を開始した。当初は前段にある米国キュリオン社製のセシウム吸着装置があまりに不出来だったため、アレバ頼みの処理が続いた。これが大きな「落とし穴」だった。  アレバ社製装置は運用するにつれ、メンテナンスもままならない不良品としての側面を徐々にさらけ出していく。九月中旬に実施した攪拌機の交換では、作業員がガンマ線で最大十・〇一ミリシーベルト、ベータ線で同九・五ミリシーベルトの被ばくを受けた。攪拌機はアレバ社製装置・・・