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社会・文化

《日本のサンクチュアリ》中国大使館

母国情報機関の一大集結地

2013年12月号


 東京都港区元麻布三丁目四番地三十三号―。
 商業施設で賑わう六本木ヒルズからほど近いマンションが立ち並ぶ住宅街だ。片側一車線道路に面した門の前には警察官が立ち、少し離れた場所には機動隊のバスが常に駐車している。ここが中華人民共和国の駐日本国大使館だ。門の内側は治外法権であり、中国の「領土」である。

「どの国の在外公館もその国のインテリジェンスを担う機能を持っているが、中国大使館は情報収集活動の規模が尋常ではない」
 警視庁の公安関係者の一人はこう語る。ベールに包まれた中国大使館内を見ると、対日工作の一端と情報活動の凄まじさが垣間見えてくる。


徹底した「セクショナリズム」

 中国大使館は「処」といわれる部局に分かれている。総務処や政治処、経済処など諸外国の大使館にもある部署に始まり、日本に来ている留学生を担当する教育処などがある。

 これら部署の全貌はあまり知られておらず、中国大使館のホームページで公開されているのは、それぞれの部局のトップで・・・