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「メード・イン・コリア」の落日

韓国製造業「総崩れ」の様相

2013年12月号

 韓国の産業界が大失速の瀬戸際にある。サムスン電子の強さで韓国の製造業全体が強いという印象が世界に広がったが、実態はサムスンに続くはずの有力メーカーも窮地に立っている。各社とも身の丈を超えたグローバル展開が新興国の成長鈍化とともに重荷になり、長年の懸案である研究開発力の弱さは一層顕著となった。韓国ブランドは国内外で急降下を始め、総崩れしかねない状況にある。 韓国内需の低迷という大波  インドネシアのジャワ島西部のバンテン州チレゴンに、高さ六十メートルを超える巨大な高炉が姿を現した。インドネシア国営製鉄のクラカタウスチールと韓国の製鉄大手ポスコが合弁で建設した年産三百万トンの高炉だ。インドネシアはもちろん東南アジア諸国連合(ASEAN)でも最大の高炉となるだけでなく、ポスコにとって初の海外での本格製鉄所となる。十二月には火入れ式が行われ、稼働を開始する予定だ。  だが、ポスコ社内には華やかな空気は微塵もない、という。着工した二〇一一年には好調で、七%成長も間近だったインドネシア経済は急減速し、今年七~九月期の成長率が五・六%に低下しているからだ・・・