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政治

《罪深きはこの官僚》小松親次郎(文部科学省 初等中等教育局長)

理研・笹井を追い詰めた 「張本人」

2014年9月号

「笹井さんが自ら死を選んだ本当の理由はわからないし、あれこれ詮索することは避けたい」

 八月五日、神戸市にある理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター内で自殺した笹井芳樹を知る、ある研究機関のベテラン職員はこう語った。ただし一方で、「理研の上層部や文部科学省が彼を追い詰めたことだけは許せない」と声を震わせた。

 STAP細胞騒動の早期収拾を図った理研の杜撰な対応については批判が出ているが、文科省はのうのうとしている。そもそも理研は旧科学技術庁時代から文科省の「縄張り」(同省関係者)であり、実際今回の騒動には文部官僚が深く関与している。名指しで非難されるべきは、初等中等教育局長の小松親次郎だ。七月の人事異動で現在のポストに就いているが、今回の騒動の最中は一貫して研究振興局長だった。

 今年一月、笹井と研究ユニットリーダーの小保方晴子は東京を訪れていた。二人は霞が関、永田町を歩き回り文科省や政府の人間と会ってSTAP細胞という「世紀の大発見」を売り込んだ。笹井は一人でも上京して、文科省と折衝して「STAP細胞に十年間で総・・・