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サウジが「核」を持つ日

パキスタンと交わした「譲渡密約」

2015年4月号

 イランの核協議が大詰めを迎える中、サウジアラビアがパキスタンからの核兵器入手に向け、計画の詰めを急いでいる。サウジ国内では、核弾頭搭載可能な弾道ミサイルの地下発射場が建設されており、イランが核兵器を保有した際には、「一カ月以内に核兵器を入手する」と見られている。三月のイスラエル総選挙では、イランをめぐる核協議に反対するネタニヤフ首相が勝利したばかりで、もう一つの米国の同盟国サウジは、容易に核武装できる態勢を着々と固めている。  オバマ政権による、イランの核武装阻止計画は、同盟諸国によって完全に形骸化されている。 カネの見返りに核弾頭を提供  サウジのアブドゥラ前国王が死去して間もない二月初旬。パキスタンから極秘の代表団が、サウジの首都リヤドを訪れた。パキスタン軍のラシャード・マフムード参謀総長、リズワン・アフタル統合情報局(ISI)長官ら、軍幹部一行は二日間の滞在中に、サルマン新国王、ムハンマド・ビン・ナイフ新副皇太子、サルマン国王の息子で新国防相になったムハンマド王子らと会った。  参謀総長は軍トップであるだけでなく、安全保障政策全般の・・・

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