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文在寅「対日融和」のまやかし

日韓「報復合戦」再燃の懸念

2020年12月号

 反日路線を突き進んできた韓国の文在寅政権が、日本に秋波を送り始めた。来年七月開幕予定の東京五輪に狙いを定め、日韓関係を改善したい意向とみられる。日本政府は、文政権の一方的な期待がしぼんだ後、再び反日に舵を切るシナリオを警戒している。
 文氏は十一月十四日、立て続けに日本にリップサービスした。
 東南アジア諸国連合と日中韓三カ国(ASEANプラス3)首脳によるオンライン形式の会議の冒頭発言で「各国首脳の皆様、特に、日本の菅首相、お会いできて嬉しいです」と語りかけた。その後の「東アジア首脳会議(EAS)」では「二〇二一年の東京オリンピックで緊密に協力する」と語ったのだ。
 十一月に入り韓国から朴智元国家情報院長や韓日議員連盟の金振杓会長らが訪日し、菅義偉首相らと相次いで会談するなど対日接近を図っている。十一月二十三日には、新駐日大使に知日派の姜昌一韓日議員連盟前会長(六十八)を内定したと発表した。対日関係改善に向けたサインをこれでもかと送り続けている。

東京五輪で「五カ国会談」を夢想

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